華水亭 [鳥取・皆生温泉]

人は、人を“富貴”にするホテルに集う。“海”を抱くホテルや渓流、滝、
河川、湖沼に面する山岳、高原、山里のホテルには、なぜか、お客が集う。
もっとも、“波の音、川のせせらぎ”が聴ける立地にありながら廃れるホテ
ルもあるので、“なぜか” としか言えないが、人を惹きつける“水”の不
可思議なパワーは看過できない。
「華水亭」は日本海を一望し、伯耆富士大山を遠望する白砂青松のなかにそ
びえる。その地中には、日本海にそそぐ温泉の湯脈がある。
７９室のうち、洋室１２室と１５畳の和室以外、すべて日本海を一望する。
舞台は日本海、客室は客席。刻々変化する海の情景、とりわけ朝陽と残照、
夜の海の中天にかがやく月や星、そして漁り火を飽かずに観るのは、至福で
ある。

旬の、山の幸、海の幸を活かした会席料理は、「華水亭」で味わう
にしくはない。国内屈指の水揚げをほこる境港に近いこともあり、
客室で賞味する冬の「松葉かに」、夏の「岩がき」など、四季おり
おりの料理は申し分ない。
豊かに湧出する自家源泉。充実したエステもある。ペット専用施設
が完備しているのも愛犬家にはうれしい。大都市近郊であれば確実
に５００００円を超える価値ある露天風呂付客室に３０４５０円で
泊まれる。１５０００円から１８０００円の「お客さまのハレの
日」プランや、８５００円の「インターネットビジネスパック」は、
価格をはるかに超える価値がある。
盛衰はお客さまによってきまる。固定客を創造する独自の「商いの
システム」を、さらに深化させたい。「おもてなし」にたずさわるすべての人が、タイミングとツボをはずさないで、形式的で
はない“対話”を、お客さまと交わす「機会」や「場」が多くなるほど固定客は多くなる。それは、２２世紀の不壊の１００年
ホテルへの、たしかな歩みである。

客室数７９室　外客対応　ペット対応　夕食・朝食：客室

●ＪＲ米子駅から車で約１５分
　路線バスで約２０分