平成19年、世界遺産に登録された石見銀山。何度も行きたい熊野古道
や、内外の観光客を惹きつけ続ける出雲大社や足立美術館には、残念な
がら、まだ一歩及ばない。一過性の観光資源に終わらないように、“脱
人工・向自然”をキーワードに、本当の魅力を、一日も早く、あらため
てつむぎだしたい。
銀を積み出した沖泊港を持つ温泉津(ゆのつ)は、銀山から約12kmの
日本海に面する。登録時に重要伝統的建造物保存地区、いわゆる街並保
存地区に指定されたのは幸いであった。温泉街の両側に軒を並べる10
数件の旅館が、逆転の発想で、狭い地域内にあるのを生かして、“ひと
つの旅館”として「協働」すれば、集積効果により、銀山温泉や馬籠、
妻籠、奈良井などと比肩できる観光地になり得る。広い地域に広がる湯布院や黒川温泉とは逆の戦略である。
「のがわや」は、温泉街のほぼ中央にある。不壊の100年ホテルになるために、どこにでもある宿ではなく、心身を癒す
施設と料理、「もてなし」を商品にする“ホンモノ”の小さな宿に徹することだ。
たとえば、銀の積出港や北前船寄港時代の宿を現在によみがえらせて、個人客・地元客主体の商いを続ければ、価値を見る眼
のある内外のお客も必ず来館するようになる。“近くの者が喜ぶ宿には、遠くの者も集う”からである。
天与の源泉「薬師湯」から引湯されるナトリウム,カルシウム塩化物泉は
申し分ない。カップルやファミリィにちょうどよい広さの浴槽にあふれる
湯効著しい温泉の掛け流しに、のんびり入る“湯悦”。無理をしてまで
露天風呂を付設する必要はあるまい。
平日、2人の場合、1人10650円から宿泊できる。客室で、地元出身
の料理人が地元産の旬の魚介や山菜でつくる月替り会席料理を、地元の
若林酒造が温泉津町産酒米「亀の尾」でつくる開春亀五郎で味わうのは、
口福(こうふく)である。
地 域
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中国・四国 (島根・ゆのつ温泉) |
カテゴリー
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観光地旅館 |
おすすめ
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家族 夫婦 カップル 小グループ 1人旅 ビジネス旅行 |
施設・備品・ もてなし
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客室数10室 外客対応 シルバー対応 夕朝食:客室 会食室 |
住 所 |
〒699-2501 島根県太田市温泉津町温泉津口30 |
TEL |
0855-65-2811 |
FAX |
0855-65-3550 |
検索・予約 |
http://www.nogawaya.com |
アクセス |
●JR温泉津駅から車で約2分 徒歩約15分 |
地 図 |
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(2010-07-29)
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